こんにちは。7月に中途入社しました差波です。
これからよろしくお願いします。
私が参画しているPJではClaude Codeを使っています。
最初は「AIにコードを書いてもらうツール」くらいの認識で使っていたのですが、使っていくうちに「Skills」という機能が地味に、でも確実に便利だと気づいたので、今日はそれを紹介したいと思います。
※本記事はClaude Code(LLM: Sonnet 5, Claude Codeの既定モデル)を使用し、推論強度は指定なし(デフォルト設定)で検証しました。使用期間: 2026年7月中旬〜7月末。
そもそもSkillsって何?
一言でいうと、Skillsは「AIエージェントに、自分たちのやり方を教えておける仕組み」です。Claude Code専用の機能ではなく、他のAIエージェントでも使える汎用的な仕組みなのですが、本記事ではClaude Code上での使い方に焦点を当てて紹介します。
.claude/skills/ というフォルダの中に、Markdownファイルで「この作業をするときはこう考えて、こう進めてね」というルールやノウハウを書いておきます。すると、Claude Codeがそれを必要なタイミングで自動的に読み込んで、その通りに動いてくれるようになります。
イメージとしては、新しく入ったメンバーに渡す「業務マニュアル」をClaudeにも渡しておく、という感じが近いかなと思います。
Skillsの使い方
具体的にどう作って、どう使うのかも簡単に紹介します。
置き場所とファイル構成
.claude/skills/ というフォルダの下に、Skill1つにつき1つのフォルダを作ります。フォルダ名がそのままSkillの名前になります。フォルダの中に SKILL.md というファイルを置き、そこにMarkdownでノウハウを書いていきます。イメージとしてはこんな感じです。
.claude/skills/
├─ skillA/
│ └─ SKILL.md
├─ skillB/
│ └─ SKILL.md
└─ skillC/
└─ SKILL.md
SKILL.mdの書き方
ファイルの先頭に、---で囲んだ部分(frontmatter)を書きます。
---
name: skill名
description: このSkillが何をするものか、どんなときに使うかの説明
---
# ここから本文(Markdownで自由に書く)
descriptionが一番重要な項目です。Claudeはこのdescriptionを読んで、「今の会話でこのSkillを使うべきか」を自動的に判断します。そのため、「何についてのSkillか」「どんな質問・作業のときに使うか」を具体的に書いておくのがポイントです。本文には、判断の手順や既知の事実、過去の調査結果、参考リンクなど、そのSkillに関する知識を自由な形式で書いていきます。
呼び出し方(発火のさせ方)
Skillsの使われ方には大きく2パターンあります。
- 自動発火: 会話の内容が
descriptionに書かれた条件に合致すると、Claudeが自動的にそのSkillを読み込んで使ってくれます。ユーザー側は「Skillを使って」と明示する必要がありません。 - 明示的な呼び出し:
/スキル名のようにコマンドとして直接呼び出す使い方もあります。
基本的には自動発火を前提にdescriptionを書いておくのがおすすめです。呼びたい場面を具体的に書けば書くほど、狙ったタイミングで自動的に使われやすくなります。
育て方(運用の流れ)
- 何かを2回以上同じように説明した、あるいは調べ直した経験があれば、それがSkills化の候補です。
- 最初から綺麗に整理しようとせず、まずは雑多な受け皿Skill(何でもメモしていいSkill)を1つ作り、そこに書き始めるのでも大丈夫です。
- 受け皿Skillの中で特定テーマの記載が増えてきたら、そのテーマだけを新しいフォルダ・新しいSKILL.mdとして切り出し、専用Skillに昇格させます。
- 専用Skillが増えてきたら、Skillどうしで参照し合うこともできます。例えば「詳しい構成はskillAを参照」のように本文中に書いておく形です。
使ってみて感じた「これは嬉しい」ポイント
1. 同じ説明を何度もしなくていい
Skillsを使う前は、「このリポジトリの認証はこうなっていて」「このCSVはこういう意味のファイルで」といった前提を、質問するたびに毎回チャットで説明していました。地味にこれが面倒でした。
Skillsに一度書いておくと、Claudeが必要なタイミングで自動的にその知識を参照してくれるので、同じ説明を繰り返す手間がなくなります。
2. 「知ってる人しかできない作業」が減る
手順が自分の頭の中だけにあると、自分が忘れたり、他の人が同じ作業をしようとしたときに困ります。Skillsとして書き出しておけば、誰がClaude Codeを使っても同じ手順・同じ品質で作業を進められるようになります。いわゆる属人化の防止です。
3. 毎回同じ品質でやってくれる
「レビューではここを見てほしい」「デプロイ前はこれを確認してほしい」といったチェック項目をSkillsに固定しておくと、毎回そのチェックリストに沿って動いてくれます。その時々の気分やタイミングで手順がブレる、ということが起きにくくなりました。
4. 呼び出しがラク
Skillsは、会話の内容からClaudeが「あ、これはあのSkillを使う場面だ」と自動的に判断して使ってくれるものと、/スキル名 のように自分から明示的に呼び出せるものがあります。自動で発火するタイプなら、こちらが意識しなくても勝手に使ってくれるので、ますます手間がかかりません。
5. プロジェクトの背景知識を毎回探し直さなくていい
これが個人的に一番助かったポイントです。プロジェクトの構成や過去の経緯って、毎回Claudeにゼロから調べさせると結構時間がかかります。あらかじめSkillsにまとめておけば、Claudeが蓄積された知識をもとに、調べ直すことなくすぐ答えてくれるようになります。
具体例: 実際こんな使い方をしています
ここまで抽象的な話が続いたので、実際に私がどうSkillsを使っているか、いくつか具体例を紹介します。
- システムの構成や、今どういう仕組みで動いているかをSkillsに書いておくことで、「これってどうなってるんだっけ」と聞かれるたびに毎回コードやドキュメントを調べ直すコストがかからなくなりました。
- 「新しい機能を追加できるかどうか」を判断するときの確認手順や、過去に調べた結果をSkillsにまとめておくことで、同じような質問が来るたびにゼロから調査し直さずに、蓄積した知識をもとにすぐ回答できるようになりました。判断の精度や観点も毎回ブレません。
- 特定のデータファイルの見方や過去の検証結果をSkillsに書いておくことで、その作業をやったことがない人が急に担当することになっても、同じ前提を引き継いだ状態でスムーズに進められるようになりました。
- 「専用のSkillにするほどではないけど、覚えておきたい細かい知識」を書き溜めておくための雑多メモ的なSkillも用意しています。最初から完璧に整理しようとせず、まずそこに書きためておき、同じテーマの記載が増えてきたら専用のSkillとして切り出す、という育て方をしています。
- SkillsはClaude Codeに書いてもらいます。(自分で書くより早いです)
初心者目線で言うと
最初は難しい設定が必要なんじゃないかと身構えていたのですが、実際はただのメモ書きから始められました。「いつ使うか」「何を書くか」を書いておくだけで十分機能します。
個人的な目安としては、「これ、前にも同じこと説明したな」と感じたら、それはSkills化のサインだと思います。
まとめ
Skillsは、ざっくり言うと「Claude Codeに繰り返し教えていることを、文章として資産にしておく仕組み」です。
使ってみて感じたメリットをまとめると、
- 説明の手間が減る
- 属人化が防げる
- 作業の品質が安定する
- 過去の知識をすぐに引き出せる
の4つ。1カ月使ってみて一番実感しているのは、「毎回ゼロから説明しなくてよくなる」という時短効果です。Claude Code初心者の方は、まず「何度も同じ説明をしている作業」を1つ見つけて、それをSkillsにしてみることから始めてみるのがおすすめです。

