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2025/5/28 統計検定2級を受験して

はじめに


こんにちは。服部です。
2025年3月に統計検定2級を受験し合格した体験に基づいて、勉強方法や学習時間、やっておいたほうがよかったことを紹介します。

統計検定2級とは


大学基礎課程(1・2年次学部共通)で習得すべきことについて検定を行う。

(1)現状についての問題の発見、その解決のためのデータの収集
(2)仮説の構築と検証を行える統計力
(3)新知見獲得の契機を見出すという統計的問題解決力

受験前のレベル


  • データ分析・統計関連の業務の経験なし
  • 統計検定2級、3級の受験経験なし
  • 大学時代に試験範囲の勉強経験あり (約7年前)

勉強方法と勉強時間


勉強方法
 Udemyとスマホアプリ

  1. 【みやもと統計講座】統計学ベーシック講座その1「確率分布・推定・検定」【登録3万人超の王道ベストセラー】 Udemy
  2. 【みやもと統計講座】統計検定®2級対策講座【登録2.5万人超ベストセラー版】 Udemy
  3. 統計検定2級 試験対策・用語集セット 1,200円 App Store (Google Playも同様)

勉強期間
 約4~5週間(計30~35時間ぐらい)

  • 平日:1~2時間
  • 休日:なし(今回は平日にまとまった時間が取れたためオフとしました)

1~2週間目:勉強方法1の統計学ベーシック講座その1を受講
 この講座では統計検定2級で最頻出である「確率分布・推定・検定」について基礎から学べます。統計学初心者を対象としているため数式ばかりではなく、図を使った解説をしてくれます。問題を解くために必要な公式は意味を簡単に説明してくれ、よくわからない記号の呪文で覚えるのではなく平均などといった言葉を使って覚えることができました。

2~3週間目:勉強方法2の統計検定®2級対策講座を受講
 この講座では統計検定2級を受験するにあたり必要な知識を統計学の教科書に準じた流れで学んでいきます。小テストが多くあり、ビデオ→小テストのサイクルで進んでいくため詳しく理解度を確認することができます。記号の意味がまとまった資料や「推定・検定」で使用する複数の公式の中で状況によって使用すべき公式が枝分かれの図でまとまった資料が用意されています。

4~5週間目:勉強方法2の小テストを再度解く、勉強方法3のスマホアプリの試験対策問題を解く
 勉強方法2の講座の受講が終わったら再度小テストのみ解き、全体の理解度を確認しました。忘れているものもありましたが再度ビデオを見て正解できるようにしました。並行してスマホアプリで合間の時間に勉強しました。

おすすめできる勉強方法


今回3つの講座やアプリを使用しましたがその中でおすすめできるものはUdemyの2つの講座です。

統計学ベーシック講座その1、統計検定®2級対策講座ともに丁寧に解説してくれるのもおすすめできる理由ですが一番の理由はQ&Aで過去の質問内容の確認や質問ができることです。勉強していくとわからない問題が何度かありましたが、その問題をQ&Aで検索すると講師の詳しい問題の解き方があるため時間のロスなく勉強できました。また、ほかの受講者も同じようにわからないということがわかり、孤独的な勉強が一緒に勉強している気持ちになり精神的にも楽になりました。今回は最初にベーシック講座その1を受講しましたが統計検定®2級対策講座を受講してみて、「確率分布・推定・検定」の範囲がわからなかったらベーシック講座その1を受講するのもありだと思います。

スマホアプリの統計検定2級 試験対策・用語集セットについては当初は気軽に勉強するために購入しましたが、計算が必要なものが多いため紙と筆記用具、電卓が必須なため気軽に勉強できませんでした。問題の解説は必要最低限で詳しい解説が載っていなかったのと用語集を全く活用できなかったためあまりおすすめはできないです。

勉強中に諦めたこと


Udemyの統計検定®2級対策講座を進めていくにつれ、難しい問題や覚えることが増えていきました。そのため線形モデルがどうしても理解できませんでした。試験の頻出が高くなかったため理解している範囲の勉強を優先するため線形モデルの範囲の勉強は諦めました。試験では範囲のすべての問題が出るわけではないため、理解できるところで点を取りこぼさないように勉強するのも一つの手だと思います。

やっておいたほうがよかったこと


受験した後に後悔したことは過去問などの問題をもっと解いておけばよかったということです。

Udemyの講座での小テストは理解度チェックの問題のため試験の問題とは異なるのとすべての試験範囲を網羅できていないということです。試験を受けていて初見の問題があり、試験後に調べたところ過去問に同じような問題がありました。数値などは違いましたが計算過程や使う公式は同じだったためいかに過去問などで出題されそうな問題を解くかが重要か改めて感じました。そのためUdemyで勉強した後は必ず過去問などを解くようにしたほうがよいと思います。今回ではスマホアプリの代わりに公式問題集をやっておけばよかったと思います。

上の2つは統計学会認定の公式問題集です。1つ目の問題集は2018年~2021年の3年分の試験で実際に出題されたすべての問題・解説を収録しています。2020年はコロナ対策で中止となったため3年分となっています。2021年6月から紙媒体の試験が終了したため最新の過去問はこちらの問題集となります。2つ目の問題集はCBT対応版でCBT方式試験の出題範囲と出題形式にのっとった問題・解説を収録しています。どちらか一つをやっておけばよいと思います。

さいごに


最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回受験したのは今後データ分析などの業務をやりたいと思っているためアピールになると思ったからです。統計検定は資格認定の有効期限はないため一度取得すれば再取得する必要はありません。2級の受験が不安に感じた方は3級の受験を考えてみてはいかかでしょうか。

この記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。